■ 台湾廃棄物原料の輸入規制:古紙・廃プラ輸入規制法案
2018年8月30日
中国が昨年末、生活ごみを含む廃プラスチック、未分別の古紙などの固形廃棄物の輸入を禁止したことで、台湾への廃プラスチック、古紙の輸入が急増している。これを受けて行政院環境保護署(環保署)は8月13日、輸入可能な廃プラスチック、古紙の材質を制限するとともに、合法的に登記された工場にしか輸入を認めない方針を打ち出した。現在は産業用途の廃プラスチック、古紙の輸入は廃棄物輸入許可が不要で輸入量の約半分が商社による輸入となっている。
中国の輸入禁止措置の影響で、今年上半期の廃プラスチック輸入量は前年同期の2.5倍に達しており、今後環境汚染は工場ごとに管理監督し、輸入の際の税関検査も強化する。環保署の規制実施内容の事前通知によると、輸入される廃プラスチックは産業系排出物で単一素材のものに限定し、生活ごみの混入や複数素材の混合品は不可、また医療廃棄物を含ではならないとし、古紙の輸入については、未漂白のクラフト紙や段ボールなどに限定する。早くて今年10月から実施する見通しだ。
環境保護部の張晶副部長は、「国内産業の保護に基づき、工業的ニーズを考慮し環境負荷を最小限に抑えた高品質の輸入廃プラスチックや古紙の処理が行われることを期待している。」とコメントしている。
台湾古紙・廃プラ輸入規制法案【廢棄物輸出入管制
判定參考手冊 熱塑型廢塑膠及廢紙】