■ Smurfit Kappa 水素発電のデモ稼働に成功
2023年2月3日
英大手製紙Smurfit Kappa社はフランスのSaillat工場において世界初の水素発電タービンの稼働に成功した。 この研究プロジェクトは主に欧州委員会から資金提供を受けており、2020年、実証事件としてSmurfit Kappaの工場が選ばれた。プロジェクトには複数の民間企業及び、欧州全域の4つの大学、ドイツ航空宇宙センターが参加しており、テスト発電では30%の水素と70%の天然ガスを混合して行われた。 このプロジェクトはHYFLEXPOWER(ハイフレックスパワー)計画と呼ばれ、熱電併給プラントの燃料を100%水素に置き換えることができることを実証する事となっている。貯蔵できる再生可能エネルギーを開発する事は、気候変動対策として急務となっており、この実証実験が成功すれば、燃料価格の変動に苦しむ製紙業界にとっても革命的な技術の確立となる。