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再生パルプ価格帯と要求される品質は?

  ■ 再生パルプ価格帯と要求される品質は?

2019年7月20日

再生パルプはマレーシア、ベトナム、韓国、台湾、ドイツ、インド等で生産されその多くが中国へ古紙或いはUKP代替として販売されていた。 原料によってグレード分けされており、下からMiX古紙を使ったMiXグレード、OCC#11-13を使ったグレード、クラフト古紙を使ったUKP代替グレードがある。 販売価格は昨年の秋需古紙価格ピーク時でMiXグレードCIF China $330~350㌦、OCCグレード$350~450、クラフトグレード$600付近。 

古紙価格が暴落し原紙需要の悪い現在はMiXグレード$200~250、OCCグレード$300~320、クラフトグレードは$400で売買されている模様。 JOCCは価格と繊維長を鑑みて使わずAOCCに薬品を入れず抄きっぱなし巻き取り状で生産し、コンテナ積載に適した115cm前後幅に調整して製造。 坪量は100-400gとメーカーにより様々で実重量販売となっている。 水分は10-12%、品質管理としては水分と灰分を低くコントロールすることが要求される。 水分が12%を越えてしまうと水分引きの対象になるとのこと。 

現在のAOCC#12の価格はCIF taiwan120〜130ドルであるため300ドル以上のレンジで売れば稼働益はでる計算になるとメーカーは言う。 

その他原料となる米国MiX古紙はCIF ASIA 50-60ドル、未晒クラフト古紙はローカルで200~250㌦レンジ。 問題は産廃処理費用が高騰しており雑質の多く混ざった低グレードの古紙を使うと廃棄物処理費用がかさむ為(約200USD/ ton)台湾ではMiXグレードの再生パルプは製造されておらず、AOCC#11も15%の雑質と1%の廃棄物が混ざるため、#12~13が原料として好まれている。 

MiXグレードは40%程段ボール古紙が混ざる米国MIXを原料に人件費、産廃処理費用の安い東南アジアで好んで生産されていた。

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