West Fraser’s社 アルバータ州ヒントンパルプ工場の生産能力削減とUKPへ転換

  ■ West Fraser’s社 アルバータ州ヒントンパルプ工場の生産能力削減とUKPへ転換

2022年4月10日

北米木材加工製品メーカーであるWest Fraser’s社はアルバータ州ヒントンパルプ工場にある2機のパルプ生産ラインのうち、1機の生産を恒常的に停止し、残る1基も漂白針葉樹

パルプ(NBSK)から未晒しパルプ(UKP)へと生産転換を行う事を発表した。 工場の生産転換と縮小により、従業員は345人から270人に削減され、同社は希望退職者を募っている。 UKPへの生産転換の理由として、昨今の段ボールや紙袋需要の増加により日用品用途へのUKP消費量が増えている事や、漂白パルプから未晒しに変更することによって温室効果ガス排出量を推定35%削減できるとしている。また水使用量や大気排出量、廃棄物発生量も25%削減できるとし、これは年間19,900台の自動車が走行しなくなることを同じ削減効果をもたらす。 1機の廃機とUKPへの生産移行に伴い同社は2022年第一四半期に13000万ドルの減損計上を行う。

West Fraser’s社はカナダ、米国、英国、欧州に60カ所以上の加工工場を有する多国籍木材加工企業。MDFや合板を初め、パルプ、新聞用紙、木材チップなどを生産している。

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