■ ベトナム 古紙輸入通関検査強化
2020年1月20日
2020年1月以降の船着分よりベトナムでの古紙輸入に掛かる税関検査が強化されることが発表された。
ベトナムの客先に確認したところ、まず申告時の書類審査においてコンテナバン詰め時の詳細な写真を提示、1割のコンテナに対し抜き打ち検査を実施、品質基準は禁忌品1%、水分12%以下であることを要求されるという。
検査の結果、水分が20%を超えていた場合シップバックをするとの事だ。 2018年末ごろからベトナムでの輸入通関は「スクラップ・廃棄物原料・中古品」に対して船積書類にTAX CODE、輸入ライセンス番号、デポジットナンバー、最終エンドユーザー名と住所、担当者のE-MAILアドレスを記載する事が義務付けられていた。
デポジットナンバーとは、バン詰後重量が明確になった時点でINVOICE上の商品代金を確定し、その商品代金の20%を銀行へ供託、発給される番号のことで、船荷証券(BL)上に記載しなければベトナムでの輸入通関ができない仕組みとなっている。
水分や品質に問題があり貨物が積戻しされた場合にこのデポジットは没収となるため、梅雨時や昨年の台風の様な被害があった際の出荷には特に気をつける必要がある。