■ ベトナム15日間の厳しい行動制限を実施 工場に寝泊りし稼働を維持
2021年7月22日
ベトナム保健省は7日、ホーチミンに於いて9日から15日間の厳しい行動制限を実施する事を発表した。 行動制限期間中は外出や2人以上の集まりを禁止し、公共交通機関が運行を取りやめる。またホーチミンから市外に出た人には移動先で1週間の隔離措置と検査を義務付けられている。首都ハノイは7日、公共の場で10人以上が集まることが禁止された。
ベトナムは新型肺炎の感染抑制に成功していたが4月以降感染が急拡大、7月19日には1日当たりの感染者数が5400人を超え、80名が死亡した。総感染者数は65000人、死者は334人となっており感染が急拡大している。感染者の大半がホーチミンに集中しており、同市では住民が日用品の買占めに商店へ殺到するなど、混乱が起きている。
製紙工場や段ボール工場は稼働が許可されているが、市外に住む従業員は帰宅すると隔離措置の為出社できなくなってしまう。 生活維持のため工場に寝泊りせざるを得ない従業もいるため、事務所や社員食堂にテントを設営し稼働を維持している工場もある。しかしシャワーの問題や寝袋での就寝など、劣悪な環境下に長期化する事への懸念も出ている。