インド・ドイツ古紙需要低迷で英国古紙価格2割急落

  ■ インド・ドイツ古紙需要低迷で英国古紙価格2割急落

2022年7月23日

ロシアによるノルドストリームガス供給停止による製紙の休転や、インドの古紙需要低迷によって英国古紙輸出需要が軟化し、さらに先日のSmurfit Kappa社大規模火災も重なった事で英国古紙価格が急落した。 オランダ・ドイツ・オーストリア各国が英国古紙購買価格を引き下げており、5月にFOB 170£(204㌦)以上まで上昇した輸出価格は現在140£(168㌦)付近まで2割近く軟化した。 一方、トイレットなどの家庭紙需要は強く、一部の地域では雑誌古紙価格がOCC価格を超えている所もある。 また欧州で流通している段ボール原紙の85%以上がリサイクル品であり、21日にロシアがノルドストリームによるガス供給を再開した事で価格回復への期待感もある様だ。

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