■ 中国天津港 米国古紙密輸 3件合計115㌧を摘発
2021年8月25日
中国天津新港税関は24日、3件の古紙密輸が発覚し合計115トンの古紙を押収したと発表した。
中国では今年1月から古紙の輸入は完全に禁止されている。 しかし米港からの再生パルプ、クラフト紙、シリコーン油紙など合計115トンの古紙密輸が発覚した。天津税関職員によると古紙は不規則に降り曲げられた巻取り状で、灰色の粉末が付着するなど禁止された固形廃棄物であることが明確であった。税関職員は検査の後密輸者を速やかに拘束し、これらの古紙は輸出国に積戻しされる。3件のうち2件はすでに積戻し処理が行われており、一件は審査待ちの状況となっている。
今回の密輸は輸入者が輸出ディーラーと共謀し、廃棄物原料を輸入するために通常の商品と虚偽申告を行って輸入しようとしたもので、通常の紙製品よりも著しく低い価格で取引されていた為、調査の対象となった。
天津税関では紙関連製品は全て開梱検査を行うとしており、港湾からの引取が遅れ延滞費用が発生するなどのケースもある様だ。