栄成紙業 4か月連続赤字 秋需も価格は弱く需要低迷

  ■ 栄成紙業 4か月連続赤字 秋需も価格は弱く需要低迷

2022年11月14日

台湾大手製紙企業である栄成紙業は11月7日、10月の損益は1億7000万元の赤字となり4か月連続の赤字を計上した。 10月の売上高は47億元で前月比2.6%増加したが、前年比では10%減で、一株当たりの損失は0.13元となった。 1月から10月までの総売上げは442.15億元と昨対比3.9%減少し、税前利益も3.48億元の赤字計上だった。

10月はピークシーズンを迎え8~9月と比較して売上は改善したが、例年と比べ都市封鎖や世界的インフレ抑制による金融引き締めが影響し消費が冷え込んだままだ。  市場では秋需に向け段原紙需要が回復するとの期待感もあったが、欧米からのクリスマス需要も振るわず大手製紙各社は10月末から値下げに踏み切った。 

同社は12月以降の収益について、古紙価格の下落と運賃の軟化によって幾分か回復するとの見解を示した。

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