■ 台湾:新型肺炎と米中貿易戦争、脱中国需要で好調
2020年2月
台湾では昨年末より中国向けの原紙発注が増加した所に旧正月に突入したため各メーカー納品待ちの原紙契約残を抱えていること、また米中貿易戦争の影響で製造業が東南アジアへ部品等の発注切り替えを初めており、原紙の内需も好調となっている。
離中派である蔡英文総統が再選したことにより中国人観光客のインバウンド増加は期待できないが、電子関連企業の多い台湾は米中貿易戦争の代替え需要の恩恵をしっかりと受けることができそうだ。
台湾の行政院は1月21日、実質経済成長率が前年度比3.38%と6年ぶりに3%を超えたことを発表している。 この新型肺炎の影響で中国依存の危機感がさらに浮き彫りとなり、こういった脱中国の動きは加速するものと思われる。