■ 台湾 統一地方選 蔡英文総統大敗 親中派の国民党、蔣万安氏が台北市長に当選
2022年11月29日
26日の台湾の統一地方選に於いて、蔡英文総統の与党・民主進歩党が惨敗し、国民党は13県・市の首長ポストを獲得、民進党は現有から1つ減らして5ポストにとどまった。
台北市長選では国民党の初代総統、蔣介石のひ孫にあたる蔣万安氏が、新型肺炎対応を担当した民進党の陳時中氏を破って当選している。
蔡総統は選挙惨敗の責任をとって党主席から退く意向を発表。 ただし総統の任期は2024年まで続く。
今回新中派の国民党の勝利によって、中国との軍事衝突の可能性が低くなったとされる一方、台湾が中国の統一圧力に屈する可能性があるとの見方もある。 選挙戦は、物価高や景気対策など、現政府に対する不満票が野党に向かった事が結果に影響した。 民進党は、対中政策や外交・安全保障の争点化に努めたが、国民の現在の関心は今目の前にある経済と暮らしだ。 国見は中国と事を構えるより、有権者が経済や社会福祉など、生活に密着する問題や経済を選んだ為、中国の脅威を訴える民進党の方針とかみ合わなかった様だ。
中国は台湾統一という路線は強く堅持する姿勢を見せており、2年後の総裁選で国民党が政権を取った場合、親中よりに政策が変わる可能性もあり台中間の関係が懸念される。