台湾　3月輸出額前年度比19.1%減　リーマンショック以降最低を記録

2023年4月13日

台湾財務省は11日、3月の貿易統計を発表した。統計によると3月の輸出額は352億㌦と前年度比19.1％減少し、7カ月連続の減少となった事がわかった。1～3月の第1四半期の輸出額は977.5億㌦で1000憶㌦を下回るのはリーマンショック以来14年ぶり。　3月単月の輸出額の減少は、台湾ドル安の影響を加味しても12%ほど前年度対比で減少している。　財務省統計局長は、輸出額減少の主な原因は中国の経済失速による中国向け輸出の減少が大きいとしている。さらに、インフレによる世界的消費の鈍化や需要低下によるメーカーの在庫調整が加わり、需要の鈍化が止まる兆しはまだ見えていない。

一方3月の輸入額は309.8憶㌦で、前年同期比20.%減（台湾ドル換算で13.5%減）、1～3月の第1四半期では15.1%の減少だった。

4月は稼働日数も少ない事から、輸出額は332～340憶㌦程度にとどまると見られ、8カ月連続の減少となる見込みだ。