相次ぐ家庭紙値上げ  日本製紙4月から10%以上

  ■ 相次ぐ家庭紙値上げ  日本製紙4月から10%以上

2022年1月21日

日本製紙クレシアは20日、トイレットペーパーなどの家庭紙製品について、4月1日出荷分から10%以上値上げする事を発表した。 パルプやエネルギーといった原燃料価格の高騰や物流費、人件費の上昇、環境対策費の負担が増えていることが背景となっている。

家庭紙の値上げは今月11日に大王製紙が3月22日出荷分から15%以上の値上げを発表していた。丸富製紙も同じく3月1日分から価格を15%引き上げる。家庭用及び業務用全般が対象で、パルプと古紙を使う全ての商品で値上げを実施する。

古紙はデジタル化、テレワーク化によって印刷情報用紙の消費が減少。古紙の発生も減っている。希少価値が高くなり今後上物古紙は高止まりする事が予想され、パルプ価格もコンテナ問題や中国需要の増加で高騰している。値上げの表明は2019年6月以来の約3年ぶりで上げ幅は過去最大となった。

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