■ UPMストライキ延長 4月30日まで生産活動停止
022年4月6日
今年初旬より実施されていたUPMの労働ストライキ交渉がまとまらず再度ストライキ期間が延長された。 再三の協議延長によって、4月14日の最終期限まで延長されていたストライキも労働契約に達せず、再度2週間延長されることが決定された。 これによりストライキ期間は4月30日まで延長される。
UPMのグループ会社であるUPMパルプ、UPMバイオ燃料、UMPコミュニケーションペーパー社、UPM特殊紙、UPMラフラタック社の労働者約200名が、賃上げ待遇をめぐり今年1月1日よりストライキに入っていた。これによりパルプ及び印刷用紙の世界需給に影響がでており、価格が上昇していた。
カナダのCanfor社も3月30日、BCTMPを含むパルプの減産を最低6週間再延長する事を発表し2万5000㌧の生産が削減される予定だ。さらに昨今のウクライナ戦争による天然ガス価格の高騰も相まって減産が相次でいる。 欧州では紙需給は壊滅的な影響を受けておりUPM社のストライキ延長は需給をさらに深刻化させることが懸念される。