■ 韓国物流スト収束 被害総額は4000億円超え
2022年12月13日
韓国の物流、港湾ストライキは港湾物流、引いては韓国経済に大きな影響を及ぼした。
韓国産業通商は、今回の港湾ストで、鉄鋼・石油化学・石油・セメント・自動車の5業種に於いて出荷遅延が発生し、12月6日時点で推計3兆5000億ウォン(約3660億円)に達すると発表した。
6月の8日間に及ぶストでは2兆ウォンの損失が発生しており、今回は16日間続いたため被害総額は4兆ウォン超えることが予想される。
今回最も影響を受けたのはセメント業界で、約20万トンが出荷される予定だったセメントのうち、実際に出荷されたのは1万トンにも満たなかった事でコンクリートの製造も止まり、各地の建設現場で工事が中断した。
全国の港湾のコンテナ取扱量は、スト開始当初には通常より90%以上減少、タイヤや鉄鋼材などの出荷に影響がでた上に、在庫切れになったガソリンスタンドは全国96カ所を超えた。
政府は8日、運送拒否業者などに、業務開始命令をだした事で物流は再始動を始め、現在はコンテナの搬出入も正常化している。 しかし石油化学製品の出荷量は通常時に比べ52%程度にとどまっており、一部の地域では依然として出荷に支障が出ている。