船会社BOOKINGキャンセル料を徴収開始

  ■ 船会社BOOKINGキャンセル料を徴収開始

2021月3月28日

台湾船社のEVER GREEN は4月1日以降、CY CUT日から7日前以降のOOKINGキャンセルに対して1コンテナあたり6000円のキャンセル料を請求することを発表した。

ハパックロイドも昨年の12月1日より、日本発の輸出ブッキングに於いてブッキングキャンセルフィーを徴収している。 従来よりキャンセル料のシステムは存在していたが、CYカット日以降のブッキング取り消しに適用していた。実質適用されるケースはなかったが、本船出港予定日から7日以内に取り消されたものに変更され、実質的なBCFとなる。キャンセル料は1ブッキング当たり5000円。

CMA CGM社も同様に1日1日より1BOOKINGあたり5000円のキャンセルフィーを課す。

船会社の発表によると、昨今のコンテナやスペース確保の不安から、荷主が複数社に声をかけた結果キャンセルが多発し機会損失がでるという事だ。 

確かに昨今BOOKINGが取りづらい為、我々商社も見込みでリクエストを出しているのは事実だ。しかし、船会社からCY ONEN直前にBOOKING可の返事がくることも多く、見積もりベースでの買い付けを行っている古紙は貨物の確保が間に合わず結果的にキャンセルせざるを得ない事も多い。逆に貨物があっても船会社側の都合でBOOKINGをキャンセルされる事もある。足元を見たような海上運賃で過去最高益を出している船会社が、一方的にキャンセル料まで請求してくるのは疑問符がつく。 

米国では高すぎる海上運賃設定と船会社が穀物の船積みを断り、空コンを中国に回送している事に対して政府から遺憾の声が上がっている。2019年、トランプ政権は米中貿易赤字解消の為、中国側の穀物輸入増量という譲歩案を勝ち取った。しかし船会社の都合で穀物の輸出が停滞している事に関し、外交問題に発展しかねないとして船会社の対応に対して合法性を調査するとしている。 

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