■ 22年下半期 韓国新聞紙 インド向け輸出量大幅増加 新聞古紙輸入量は急減
2023年2月15日
韓国の通関統計によると、22年1~12月の新聞紙輸出量は13万2,905㌧と前年比1.6倍程増加した。 特にインド向け輸出量は2万149㌧と17倍にまで拡大した。ウクライナ戦争勃発後ロシアからの輸入が途絶えたインドからの引き合いが強まった。 6月以降はインド-ロシア間の直行便ができた事で、一時的にインド向け輸出量は減少傾向にあったが、9月以降再び増加、12月は単月で5,581㌧が輸出され全体の45%を占めるほどとなった。一方で中国向けは減少傾向にあり、1000㌧を切る水準にまで落ち込んでいる。
新聞原紙の輸出量増加と相反し、新聞古紙輸入量は50万4530㌧と昨年対比3%程度減少した。 特に下半期、9月以降の輸入量は昨対比7割程度の輸入が続いている。
日本からの輸入は通年で31.4万㌧と10%程増加したものの、9月以降昨年対比で7割を切る状況が続いており、12月は昨対比57%の輸入に留まった。 インド向けの新聞輸出は増加傾向にあり、新聞原紙輸出量は高止まりしている状況が続いているが、原料となる古紙輸入量は減少傾向にある。在庫品の輸出や契約残の消化など統計にタイムラグが生じている可能性もあるが、韓国国内での新聞紙需要が大きく落ち込んでいる可能性も否定できない。
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