ロシア大手製紙企業 パルプライン休転 欧州からの副資材調達困難に

  ■ ロシア大手製紙企業 パルプライン休転 欧州からの副資材調達停止

2022年5月7日

ロシア大手紙パルプ企業であるIlim 社はUst-Limsk工場に於いて4月中旬から5月下旬まで約1ヶ月間の休転を行う事を決定した。同社は月間8万㌧のBSK及びBHKを中国へ供給している。休転理由はメンテナンスとされているが、ロシアによるウクライナ侵攻により、欧州より副資材に調達ができなくなった事が影響している様だ。化学品等は中国製に切り替えたが、中国からの輸入品が増えシベリア鉄道は必需品で満車状態が続いている。供給の切り替えには時間がかかると見られている。 

シベリア鉄道の荷量増加は鉄道輸送料金の上昇を招き、同社の販売する製品の販売価格を押し上げるといった影響も出ている。ルーブル相場も戦争前の水準にまで回復しており、中国バイヤーが受ける恩恵は少なくなりつつある。

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