■ ロシア欧州向け天然ガス供給を20%に引き下げ
2022年7月26日
ロシアは21日より再開したノルドストリーム1を経由したドイツへのガス供給を27日より一段と削減する事を公表した。ロシアの国営天然ガス企業ガスプロムはタービンの保守点検の問題が背景にあると説明した。 ロシア側は保守点検を理由に今月10日より天然ガスの供給を停止、21日に供給を再開したが、供給量は本来の40%にとどまっていた。今回の削減により稼働率は20%前後に引き下げられる見込みだ。 この削減により冬に向けた欧州のエネルギー備蓄に影響がでると見られ、欧州の指標ガス先物価格は一時12%上昇した。
欧州、特にドイツでは天然ガス不足で製紙の生産活動に支障がでており、古紙価格も大幅に軟化する要因となっている。