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中国国内の古紙・段ボール製品価格上昇 原燃料の高騰と物流制限
中国国内の古紙・段ボール製品価格上昇 原燃料の高騰と物流制限

  ■ 中国国内の古紙・段ボール製品価格上昇 原燃料の高騰と物流制限

2022年4月12日

中国国内の段ボール製品(箱)価格と古紙価格が相次いで値上がりしている。 段ボール工場は先月末の値上げに続き2回目の値上げを発表した。値上げ幅は0.5~0.3RMB/平米(5~8円/平米)。 値上げの背景には相次ぐ段原紙価格の値上げに加え、都市封鎖によって物流網が麻痺している事が理由となっている。またガソリン価格も上昇しており、価格変動の激しい中国に於いても、不需要期にケース価格が二週間連続で上昇するのは珍しい。

また中国国内3月の古紙価格も横ばいから月末に強含んだ。3月末以降、各製紙企業がマシンの長期停機を発表する中で価格が上昇を始めた事もイレギュラーと言える。 また通常3月の中国国内の古紙価格は不需要期から軟化する。月末月初の価格差は2019年に▲3.73%、2020年▲28.39%、21年は▲9.79%だった。しかし2022年は1.32%と上昇に転じたがその背景も都市封鎖によって物流が制限され、古紙が不足している事が理由となっている。 通常中国の製紙企業は10~11日分の在庫を常時持っているが、3月末時点の古紙在庫は6~5日分しかなく、在庫率は40.91%だった。さらにガソリンは月初8.03元/㍑(128円)から(139円)に8.59%上昇している。 都市封鎖による物流制限とガソリン価格の上昇が古紙価格をも押し上げた形だ。

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