■ 中国 リサイクルパルプの国家基準(GB/T24320)を改定
2021年12月15日
中国国家市場監督管理総局及び国家標準化管理委員会は共同でリサイクルパルプの国家基準の改定を公表した。 対象となるGB/T24320-2009は、再生パルプの繊維長、強度、試験方法や検査規則、マーク及び包装・輸送保管方法を規定するもので、2022年12月1日より施行される。
中国の国家基準であるGB規格は日本のJISに相当するもので、段ボール原紙や紙などを含む工業製品の規格を定めている。
今回の再生パルプ規格の変更点は下記となっている。
a) 範囲の変更(第1章)
b) 用語「Recycled fiber pulp」の定義変更
c) 「非脱墨パルプ」および「脱墨パルプ」に対応する製品の英語訳変更
d) 用語「未漂白パルプ」および「漂白繊維パルプ」の表現、英語訳および定義の変更
e) 製品分類の変更
f) 「明るさ(白色度)」を「D65輝度」に変更し、規定値の変更
g) 「到着時水分率」の規定を削除
h) トイレットペーパー、ハンドタオル、その他衛生紙及び幼児用製品に使用される原材料の重金属含有量要件を追加。
i)「除塵率」指標と試験方法の変更
本規定は昨今輸入量の増えている「再生パルプ」には適していないと業界紙に報道されている。