■ レンゴー 原燃料高で通期純利益2%下方修正
2022年2月4日
レンゴーは2日、通期営業益見通しを前期比2.1%減の280億円に下方修正する事を発表した。従来予想は300億円(前期比4.9%増)であったが、原燃料や副資材費高騰の影響を受け減益となった。 営業利益は前期比14.9%減の340億円(従来予想は前期比5.2%増の420億円)、経常利益は同14.4%減の370億円(従来予想は同1.9%増の440億円)と、それぞれ引き下げた。一方、売上高は新型肺炎からの需要回復によって9.4%増の7450億円(従来予想は同6.2%増の7230億円)に引き上げた。
足元では世界的な石炭・天然ガスなどの原燃料価格の高騰に円安も重なり、エネルギーコストが嵩んでいる。また物流コストや薬品などの副資材価格も上昇しており、あらゆるものがインフレ傾向だ。製紙に於いてもその影響は色濃く昨年末より収益が急激に圧迫され始めている。 同社は、昨年末CO2排出削減などの環境投資を理由に段ボール原紙の値上げを発表しているが、市場の反応は二極化している。段ボールBOX価格の改定の為原紙価格の値上げに肯定的な段ボールメーカーもいれば、大幅な価格改定に抵抗感を示すユーザーも多い。