■ レンゴー 段原紙値上げ 原燃料価格の高騰を受け
21年12月1日
レンゴーは11月30日、段ボール原紙を2月1日よりキロ当たり10円値上げすると発表した。
ガスや石炭、古紙など原燃料価格の上昇を価格に添加する。 段ボール添合用のスターチなどの価格も上昇しており、原紙からBOXまで一貫して価格の改定を実施するとしている。
今回の値上がり要因の一つである古紙価格の上昇だが、同社は古紙の建値制を廃止しており、現在18円である建値の改定には言及しておらず、総合的なコスト上昇を個別商談にて説明すると思われる。
またCO2排出削減など環境対策費用も上昇しており、先日日本製紙が印刷用紙の値上げを発表している。今回のレンゴーの段ボール原紙値上げに各社追随する可能性は高い。
段ボールシェア2位の王子グループは先日日本製紙の発表した印刷用紙値上げに関して、まだ追随する意向を表明していない。
需給の低迷する印刷用紙と対象で段ボールは通販需要などで顕著な需要が期待できる。今年同社は苫小牧工場の新聞マシン転抄など、段原紙の生産能力を増強しているが業界首位2社が足並みをそろえる事ができるかに焦点が集まる。