■ レンゴー トライウォール社買収、重量物梱包分野に進出
2016年5月13日
レンゴーは重量物用段ボールの世界最大手トライウォールホールディングスを10月末に買収する事を発表した。投資金額は約244億円で全株式を経営者などから取得する。
重量物段ボール製品と一般段ボール製品とは、用途が異なるために需要分野が異なり顧客層も違う。 昨今需要が拡大している通信販売向け梱包資材が薄物化を進める中で、自動車部品やガラスなど重量貨物の段ボールは高い強度が要求され、使用される段ボール原紙の平均坪量も高い。強度の高い段ボールを2層や3層に重ね、木箱などの代用として使用される。
トライウォールは香港に本社を構え、中国を中心にアジアや欧米で「バイウォール・パック」などのブランドで事業展開している。 同社を買収する事により日本を始め米国やドイツなど自動車産業への参入を狙うと共に、その他部品関連の輸出入梱包需要も取り込める。
トライウォール社の2015年12月期売上高は215億円、純利益は6億円。
トライウォールグループ社 概要
トライウォールグループ Tri-Wall Limited
設立:2010年6月(香港に本社を置く現組織体制の設立年月。前身は、1974年2月に米国Tri-Wall Containers社が合弁で日本に設立した法人)
資本金:92億6900万円 (2015年12月現在)
主な事業:重量物包装資材の製造・販売
連結売上高:14億5600万香港ドル (2015年12月期)
所在地:19/F., Ka Wah Bank Centre, 232 Des Voeux Road Central Sheung Wan,Hong Kong(Tri-Wall Limited)