■ レンゴー ドイツのトライコー社とグットマン社を買収
2019年9月17日
レンゴーの連結子会社であるトライウォール社は、ドイツのトライコー社(TRICOR Packaging & Logistics AG)とグットマン社(Gutmann Anlagentechnik GmbH)を買収する事を発表した。トライウォール社の関連会社でドイツに本社を置くTri-Wall Germany GmbHが、323億円を投じトライコー社およびそのグループ会社であるグットマン社の株式100%を取得する。
トライコー社は、トライウォール社同様重量物包装を得意とする企業でドイツ国内に4工場を持ち、重量物包装では欧州内3位、ドイツでは2位のシェアを占める。また高い技術力でオートメーション化を進めており、特許も持っている。19年1月期の売上高は217億円。
同社を孫会社化することで欧州経済の主要国であるドイツに重量物包装の製造拠点を確保し、欧州事業の拡大を図るとともに、欧州のロボットやAI(人工知能)などの最新技術の獲得にもつなげる。
レンゴーの2019年3月期の海外売上高は全体の11%にとどまる。日本国内では通信販売などの包装資材が堅調だが、少子化と人口減を睨み、海外の重包装市場への参入を強化する。数年内に海外売上高比率を20%まで引き上げる計画だ。海外事業の拡大により、国内依存の収益体制から脱却して安定的な収益体制を作る。
【トライコー社】▽事業:産業用重量物梱包資材のデザイン・製造・販売、物流サービス▽資本金:1,251.5万ユーロ(15億100万円)▽設立:2007年8月▽連結売上高(19年1月期):1億8,111.8万ユーロ(217億3,400万円)
【グットマン社】▽事業:機械製造▽資本金:2.5万ユーロ(300万円)▽設立:2015年3月▽売上高(19年1月期):613.2万ユーロ(7億3,600万円)