■ 再生パルプシップバック再び 4,100㌧が返送 中国税関監視を強化
2022年2月21日
中国杭州税関は2月18日、輸入された再生パルプ7船積み4,117.84㌧につき、廃プラスチックが混入するなど環境基準を満たしていないとして、輸入を許可しない方針を発表した。該当の貨物は輸出地へ返送される。
杭州税関は「国家安全関連法の施行のため、厳格かつ正確な監督とリスク管理・分析を今後も継続する。 固形廃棄物の輸入可否に関する識別方法を確立し、公共安全性、生態環境管理及び市場監督を実施、関係省庁と協力し海外ゴミの侵入を全力で防止する。」とコメントした。
今回シップバックとなった再生パルプはやはり乾式タイプで、昨年末より税関によるシップバック処置が相次いでいる。昨年12月16日に2,246.9㌧、1月17日に1,909.63㌧がシップバックされ今回が3度目。合計で8,274㌧が輸入許可されなかった事なり、税関の監視が強まっている事を物がたっている。
日本国内に於いても東京で同様の再生パルプを製造する中華系スクラップ企業もあり、中部に於いても近く同様の生産拠点が立ち上がる様だ。こういった業者が高値でバラ古紙を購入しているなどの噂が絶えないが、この破砕(乾式)再生パルプビジネスの将来性は不透明と言わざるを得ない。