■ 杭州で再生パルプ1900㌧シップバック
2022年1月20日
1月17日、杭州嘉興市税関は5つの申告貨物、合計1909.63㌧の再生パルプを環境基準を満たしていないとして、輸入を許可しない判断をしたことを発表した。
当該貨物は段ボール再生パルプとして輸入された貨物で、税関職員は抜き取り、試験室での検証を実施し、プラスチック片など多くの環境基準に違反する不純物が混入していたとしてシップバックを命じた。
中国では21年より古紙が完全輸入禁止となり、製紙企業は第三国で古紙をパルプ化し輸入している。しかし中国税関は単に古紙を破砕しただけの粗悪な再生パルプ輸入が増加傾向にあり警戒しており、昨年末より特に乾式再生パルプのシップバック事例が相次いでいる。昨年12月にも2500㌧の再生パルプが輸入不合格となりシップシップバックされた。
今回の事例に於いて輸入した製紙企業は公表されていないが、中国嘉興市には山鷹国際が大型工場を構えており、同社はタイに乾式の再生パルプ工場を運営し輸入している。