古紙輸出市況:価格軟化継続、JOCCは一桁台突入

  ■ 古紙輸出市況:価格軟化継続、JOCCは一桁台突入

2019年5月30日

古紙輸出価格の下落が止まらない。 東南アジアの製紙メーカーへ古紙のオファーが集中し各商社競う様に安値を入れている。 

正隆社も1月末JOCC CIF $150を切った付近からB4ライナー(ジュートライナー相当)を抄紙する上で品質が良く表層に最適な日本の古紙が安価で買える様になった為、その使用率を増やすべくシフトしてきた。 

しかし各国から安値のオファーが相次ぎ6月出荷分のJOCCはCIF TAIWAN  $105 (CY \9.5-10.0)と店頭一桁の価格でカウンターが来ている。 都度アジアマーケット価格での出荷可否を古紙問屋と確認を取りながら販売契約量を確保しているが、国内製紙メーカーの荷受状況も芳しくなく関東圏及び九州ではこの価格での出荷も容認する動きだ。 

またFAJAR社買収を発表したサイアムクラフト社はCIF THAILAND $115-120 (CY 10.2-10.6) 、ベトナムはCIF HOCHIMIN $120-125 (CY10.0-10.5)レンジでのオファーとなっている。 

新聞古紙は大手新聞メーカーである華泰集団 (Huatai Grup)にオファーが集中しており、中国側のエージェントの話では5月GW明けの時点で同社対して世界中から20万tもの新聞古紙オファーが来ているという話だ。 インドネシアのラマダンも重なったことによりJONPは価格がつかない状況だ。

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