イラン ロシア-インド間輸送の新輸送ルートを推進

  ■ イラン ロシア-インド間輸送の新輸送ルートを推進

2022年7月22日

今週ロシア、イラン、トルコの首脳がテヘランで会合し、ロシアからインド向けの新たな物流ルートについて協議が行われている。 イラン国営のイラン・イスラム共和国海運会社(IRISL)は、欧米の対ロシア経済制裁を迂回するための新たな陸海回廊を発表した。6月にサンクトペテルブルグから西回りスエズ運河経由でインドムンバイへ直行する輸送試験を実施し、運用段階へと入った。また今月にはロシア南部のアストラハンから陸路によってカスピ海を経由し、イランのアンザリ港とペルシャ湾のバンダルアッバース港から船積みしインドに向かうルートを確立した。陸送には2009年に建設した国際南北輸送回廊(International North–South Transport Corridor(INSTC)を利用する。現在300コンテナ規模の定期輸送となる見込みだが、需要に応じてコンテナ数を増加する方針だ。 またトルコの船会社メドコン・ラインズはトルコとロシアを黒海で結ぶ新たなサービスを開始した。ウクライナ侵攻以降、各国の対露制裁によって運航を大幅に縮小せざるを得なかった同社が、中国やロシア向けサービスを拡大し、新たなビジネスチャンスを掴もうと躍起になっている。

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