海上運賃に軟化傾向?

  ■ 海上運賃に軟化傾向?

2021年2月8日

1月中旬以降比較的Bookingが取れ始めており、一部の船会社に於いて運賃値下げの雰囲気がある様だ。 

現在の海上運賃は船会社の言い値で、その運賃も船社によってまちまちとなっている。 

しかしこの1、2週間特に海上運賃の高い船会社から、2月1日以降の海上運賃を値下げする申し入れが来ている。 貨物集荷に苦戦している事は明らかだが、その原因は運賃が他社より高いからなのか、あるいは旧正月中の着荷を避ける一時的な輸出減なのか、コンテナ状況が回復しつつあるのかはまだ不明だ。東南アジア航路は平均でおよそ200~300ドル/コンテナ程値下がりた(上値が下がった)。

しかし他商社筋に確認しても特に主だった値崩れは見られないとのこと。スポット的な値下がりなのだろうか。 

旧正月前に古紙の出荷が鈍化した理由は、現在船会社の許可するコンテナフリータイムは現在5日から7日が平均的で、旧正月直前に着荷するとFT内に引き取りができない可能性が高いためだ。 以前は物量の多い古紙は14日から21日のFTが取得でき、アジア向けは旧正月を気にせず船積みできた。しかし現在の状況ではコンテナやフレートだけでなく、フリータイムの問題から旧正月前の出荷が難しい。

また強気の船会社に一度BOOKINGした内容をキャンセル、変更もし辛い状況で、不確定要素の強い本船予約は避けたいのも事実だ。 

海上運賃の値下がりは古紙価格の円貨にも直結する要素であり、市況の急激な変化には注意を払いたい。

最新情報をチェックしよう!