Norske TMPラインを増設　新聞紙原料を古紙からTMPへ変換

2023年1月29日

ノルウェーの新聞・印刷用紙メーカーであるNorske Skog社はSkogn工場に1億8000万NOK(1億8200万ドル)を投じ、TMP（熱機械パルプ）ラインを増設する事を発表した。新パルプラインの稼働によって同社のTMP生産量は年間100万㌧増加し、CO2や焼却廃棄物を大幅に削減する事が可能で、2024年に稼働を開始する。

同社はこの投資によって、入手が困難になりつつある古紙原料をパルプに置き換えると同時に、古紙に含まれる廃棄物やその焼却灰が削減でき、回収ボイラーによって化石燃料の使用も削減できる。　古紙残渣を償却した場合よりパルプ黒液による発電は木材繊維からの残留物質が少なく焼却灰を削減できるため、焼却灰は60%削減され、化石燃料使用によるＣＯ２排出量は約80%、ＮＯxは40％削減できると説明している。