■ 日本製紙 牛乳パック15%値上げ
2021年11月19日
日本製紙は18日、1リットル入り牛乳向けなどに使う製品を12%、清涼飲料水向けの200mlなどレンガ型の小型紙容器を5%値上げすると発表した。
値上げは来年4月1日出荷分から適用され、海外から輸入する原紙価格の高騰などコスト上昇分を転嫁する。日本製紙は北欧や北米の企業から原紙を購入しており、牛乳パックの輸入紙シェアは約9割で3年ぶりに価格を引き上げる。
同社は脱プラ需要による容器包装原紙の需要増加、新型肺炎の影響による需給の不均衡、海上コンテナ輸送の混乱が続いており、諸資材及び物流費の高騰に加え、液体用紙容器の主原料である輸入原紙は2018年比で20%値上がりしている。今後牛乳パックなどの一段の値上げもあり得ると説明している。
日本製紙の牛乳パック国内シェアは4~5割に達する。市場シェア2位のテトラパックも来年4月から値上げを公表しており、牛乳や清涼飲料の小売価格にも影響が及ぶ可能性がある。
対象となる容器包装はエヌピーパック全般、フジパック全般。値上げ幅:エヌピーパック 12%以上、フジパック5%以上となっている。