中国段ボール原紙市況:需要期も終盤、玖龍社原紙価格値上げ発表

  ■ 中国段ボール原紙市況:需要期も終盤、玖龍社原紙価格値上げ発表

2017年11月28日

独身の日も終わり年末需要も終盤、これから年末年始の休業・旧正月に向け例年中国は「不需要期」に入る。しかし11月14日、玖龍社がテストライナーの価格を販売数量に応じて$30-75値下げ。二週間前に$75-151ドル下げたばかりだが追加で値下げを発表した。原紙在庫数量は9月34万tから10月は68万tまで増加し、さらにはアジア各国からの輸入原紙により段ボールメーカーの在庫も潤沢だ。

中小製紙は各社そろって値下げをはじめ、中芯で60円代のメーカーもあるそうだ。古紙の輸入再開によりローカル段ボール古紙価格は35/kg円前後まで値下がりしており、原紙価格の下落に拍車をかけている。製品価格も崩れ始め高価格で購入した原紙在庫をもつ段ボールメーカーはかなり苦しい状況になってきている。そんな中その価格下落に楔を打つべくトップメーカーである玖龍社の値上げが発表された。

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