■ 玖龍紙業 引き続き3月もマシン休転発表
2023年3月9月
中国大手製紙玖龍紙業は9日、泉州工場に於いて3月14日から9~7日ほど休転を実施する事を発表した。同社は2月にも大型休転を発表しており、同社の休転発表は1月から3か月連続となる。また、販売価格も2回値下げをアナウンスしており、国内需要の弱さは深刻な状況となっている。加えて輸入紙在庫も多い状況にあり、大手各社需給回復の為休転を余儀なくされている様だ。 今回同社が公表した休転計画は、PM39(ライナー、中芯併抄マシン)3月14日~23日(休転9日)、PM36(ライナーマシン)3月23日~29日(休転7日)となっている。
一方で、近年の大増産により中国国内市場も供給過多になりつつある。 中国造紙協会の統計によると、2022年の紙パルプ輸出量は1310万㌧と前年比40%増加した。特に需要が落ち込んだ12月は104万t、輸出総額27.1億㌦と単月で昨対比10%以上増加し、余剰した原紙がアジアへ還流しはじめている。