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玖龍社 旧正月以降大型休転 5工場で48.5万㌧減産

ナインドラゴン 22年第4四半期に367万㌧のパルプマシンを稼働 相次ぐ増産も販売数量、収益は低下

nine dragons paper

  ■ ナインドラゴン 22年第4四半期に367万㌧のパルプマシンを稼働 相次ぐ増産も販売数量、収益は低下

2022年10月14日

ナインドラゴン(玖龍社)は9月27日、今年第4四半期に中国湖北省やマレーシアに於いて、新たに367万㌧のパルプマシンを稼働させる事を発表した。 内訳は湖北省及び遼寧省の工場ではそれぞれ60万㌧/62万㌧のクラフトパルプマシンが稼働し、チワン自治区北海市では50万㌧のUKP及び、140万㌧のBCTMP,マレーシアで60万㌧の再生パルプとなっている。 同社は今後さらなる大規模な増産計画を発表しており、近く米国IP社の生産量を超え世界一の生産量となる見込みだ。

一方で、原燃料コストの上昇や紙需要の低迷によって収益に影響がでている。2021年7月から今年6月までの売上高は販売単価の上昇により前年同期比4.8%増の645億3800万元であったが、純利益は53.9%減の32億7500万元に留まった、製品販売量は中国事業が60万㌧減少し、前年同期比3.0%減の1600万㌧であった。近年の急速な増産にもかかわらず販売数量は落ち込んでおり、さらに今年は不需要期から7-9月の2か月間に大規模な休転も実施した。中国政府より既設マシンのボイラーを天然ガスに変更するなどの要求もあり環境投資も嵩む。 外国資源の高騰と、元安や金利の上昇によって資金調達やキャッシュフローにも影響が出る事が懸念され、資金バランスや収益改善の見直しが必要だと同社はコメントしている。

玖龍社 旧正月以降大型休転 5工場で48.5万㌧減産
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