Mayr-Melnhof Group(MMK)、米IP社ポーランド工場を買収

  ■ Mayr-Melnhof Group(MMK)、米IP社ポーランド工場を買収

2021年3月10日

Mayr-Melnhof Group(MMK)は、International Paper社(IP)から同社ポーランドのInternational Paper sp.z.o.o.(Kwidzyn)を買収した。買収額は約6億7000万€、3,300万€の負債も引き受ける。事業譲渡は2021年第三四半期に実行される予定となっている。

Kwidzyn工場は、年間約40万㌧のパルプマシンと4機の製紙マシンを保有し、年産74万㌧のFolding Box Board(FBB)を製造している。また近年年産7万5千㌧MFクラフトペーパー事業にも参入していた。 その他2機は41万㌧/年のUWF(コピーペーパー)マシンで従業員2,300人。2020年の年間売上は5億1,000万€、税前利益9,200万€となっている。IP社(米)は昨年12月印刷用紙事業の分社化を発表している。

一方、MMK社はウィーンに本社を置くオーストリアの製紙・包装事業を営む一貫企業で、オーストリア、チリ、ドイツ、フランス、英国、イラン、ヨルダン、オランダ、ポーランド、ルーマニア、ロシア、スロベニア、スペイン、トルコ、チュニジア、ウクライナ、ベトナムなど、世界50か所、20か国に工場を持つ多国籍企業だ。

1994年に株式上場しており、従業員数1万人、年間生産能力は170万㌧で8割が古紙ベース。今回の買収によりバージン原紙の生産強化に繋げる。

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