■ 丸紅 ベトナムに段原紙工場建設を発表
2019年1月23日
大手総合商社の丸紅は、ベトナムに於いて同社100%出資の段ボール原紙製造工場を建設する事を発表した。
事業開始に先立ち、バリアブンタウ省に段ボール原紙製造会社「Kraft of Asia Paperboard & Packaging Co., Ltd.」を設立、工事着工に必要なすべての許認可を取得した。2020年度下期の商業稼働を目指す。22年のフル操業時の年産能力は35万tを見込んでいる。
同社は、日本国内で興亜工業(丸紅79.95%出資)・福山製紙(丸紅55%出資)運営しており、海外でも段ボール原紙販売のノウハウを蓄積してきた 。興亜工業の生産技術と丸紅の販売ネットワークを活かし、丸紅主導の事業運営によって、伸長するベトナム市場で事業拡大を目指す。
ベトナムは、ASEAN第3位の9,300万人を超える人口を擁し、国民所得の伸張に伴って段原紙の内需も今後大きく増大すると予想されている。またベトナムは、外国資本の輸出産業を数多く誘致することで経済成長を実現し、段原紙需要では、タイやインドネシアなどのASEAN製紙先進国を大きく上回る年率10%以上の成長を遂げており、20年代前半にはASEAN最大の段原紙消費国になると見込まれている。丸紅は、日本で培った省資源・省エネ技術を活用した段原紙生産により、地域社会との共生を図っていく考えだ。
〔Kraft of Asia Paperboard & Packaging社の概要〕
本 社:バリアブンタウ省フーミー3特別工業団地
出資比率:丸紅100%
事業内容:段ボール原紙製造・包装資材販売事業
年産能力:段ボール原紙35万t
排水処理施設、処理能力 11,000m3/日(神鋼環境ソリューション)