マレーシア 1月10日より古紙船積前検査制度を開始

  ■ マレーシア 1月10日より古紙船積前検査制度を実施

2022年1月9日

マレーシア通商産業省(MITI)は昨年11月から2ヶ月間延期していた金属スクラップ及び古紙の輸入規制改定案(船積前検査の導入)を1月10日より実施する事を発表した。 マレーシア政府は当初昨年2月に規制に関する詳細を発表していたが、新型肺炎の感染拡大や8月にムヒディン前首相が内閣総辞職するなどしたため、数度にわたり延期されていた。

HSコード7204(鉄スクラップ)、7404(銅スクラップ)、7602(アルミニウムスクラップ)の金属スクラップ及び4707(古紙)の輸入には船積み前検査の実施が必要となる。古紙は4707100(段古紙)200(上物古紙)、300(新聞・雑誌)は引き続き輸入が可能で900の未選別のMIX古紙は輸入が禁止となる。品質基準は欧州の基準に準拠する様だ。

船積前検査の実施は1月9日以降の契約分から対象となり、既に契約済みの分については2月1日船積み分まで旧制度が適用される。 尚、マレーシア工業標準所(SIRIM)の登録証を取得した輸出者による船積みは船積み前検査が免除されることになっている。登録には輸出地に於いて古紙を選別する設備を所有している事が条件となっており、シンガポールや米国では既に認可を取得したサプライヤーもいる模様。

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