■ 玖龍紙業、山鷹国際、金田紙業など大手製紙段原紙値上げ発表 大型休転で需給調整図る
2022年12月16日
中国最大手製紙企業のナインドラゴン(玖龍紙業)と山鷹紙業は14日、段原紙(テストライナーや中芯を含む)価格を50RMB値上げする事を発表した。値上げは同日14日出荷分及び、発注済み未配達の分も適用される。大手二社の値上げアナウンスに追随し東関建航紙、中山永発紙、東関旭豊紙を始め山東省、江蘇省、広東省、山西省などの中小製紙企業もトン当たり30~50RMBの値上げを発表した。 また金田製紙は1月1日から白板や段原紙マシンを35~41日間に及ぶ大型休転をアナウンスした。
中国経済の失速に伴い、段原紙需要が縮小した事で供給過多な状況が続いているが、各製紙の休転と春節に近づくにつれ受注が若干増加傾向にある事から、製紙の在庫がわずかながら回復したと報じられている。しかしながら依然として市況は厳しく、今回の値上げが市場に受け入れられるかは不透明な状況となっている。