■ 玖龍社 中国国内での一貫化を加速
2021年10月2日
中国最大手製紙企業の玖龍社は、川下への投資を加速させ自身の一貫化を進めている。
同社は今年2月に次期経営計画として年内に年間9億7000万㎡もの製函工場を建設し、一貫化を強化する事を発表している。中国が870億㎡市場であることを鑑みると突然市場シェア1%以上の工場を建設する事となる。
計画のうち5億3000万㎡を四川省成都市と重慶に建設し年内に稼働予定となっている。残りの4億4000万㎡を東莞市及び天津の工場に設置し、来年第2四半期に稼働開始する予定であったが、稼働を第1四半期に早める事を発表した。
これにより来年6月には、同社の製函能力は中国国内の12億1000万㎡と米国の2億4000万㎡を合わせ14億5000万㎡となる。
玖龍社の他に台湾企業である栄成紙業も中国に於いての川下政策を進めており、中国での一貫化が加速している。