■ マーケットハイライト:旧正月直前も高値維持
2021月1月27日
年末に発生した海上運賃の急高騰によるコスト高から、製紙側の購入価格も高騰しJOCCも200㌦を超える価格となった。古紙不足から地元回収古紙も230-250㌦に値上がりし、インドネシアでは250-280㌦付近の価格帯もあるという。
年が明けた現在も古紙価格は高止まりした状態となっているが、旧正月を目前にして製紙側の購買意欲が若干弱くなっている。 以前は2-3週間とれた古紙のコンテナフリータイムも、今は5日-7日程度しか取れない為旧正月中の着荷を避ける動きがある事、コンテナ不足と採算悪化から原紙輸出が鈍化している事が原因の様だ。しかし今年から中国の古紙が輸入禁止になることで中国からの原紙引き合いは依然として強い。
また欧米に於いても、通販需要の拡大により段ボール消費が増えた事や、パルプ価格が大幅に上昇した為1月出荷分から原紙値上げを打ち出している。 今後の価格帯は旧正月明けアジアに於いて閑散期と入る原紙需要の中、昨今のコストアップがもう一段階価格転嫁できるか、海上運賃やコンテナ不足問題が解決に向うかが影響してくると思われる。