アジアメーカーの古紙在庫は低水準、コンテナ不足で調達難

  ■ アジアメーカーの古紙在庫は低水準、コンテナ不足で調達難

2021年1月15日

コンテナ不足の問題から年末以降古紙価格は上昇し、現在も高値で張り付いている状況となっている。 

しかし各製紙メーカーの古紙在庫水準は依然として低い水準にあるが、価格の上昇に一服感がでている様だ。海上運賃の値上がりに加えコンテナフリータイムも短くなった為、旧正月中の着荷を避ける様製紙メーカー側から依頼が来ている。また昨年から原紙価格は値上げ基調にあるものの昨今の古紙価格+輸出運賃の値上がりによって採算は悪化、旧正月明けの不需要期を警戒する動きが出ている。

昨年10月頃のJOCC価格は CIF ASIA 145-160㌦(CY14-14.5/kg)付近で現在の相場は200-210㌦(CY12-13/kg)で、この2か月間に於いて50-60㌦ほど上昇した。

海上運賃はエリアによっては2,000㌦/コンテナを超えており、キロ当たり5~10円(平均7円前後)のコストアップとなった為、ドル価ベースの販売価格が上昇する反面、古紙問屋店頭の円貨は反落した形となっている。

発生減に加え古紙発生国に於いても原紙の内需が好調な事から各国からの輸出量は減少、さらに古紙問屋の手取り価格が下った事により古紙の調達が思うようにできず、やむを得ず原料操短を余儀なくされる企業もあった様だ。 

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