■ イタリア 過去最悪の干ばつ 農作物の生産が大幅に減少
2022年7月26日
イタリアでは今春の雨が過去60年で2番目に少なく、1~6月期の降水量は前年を33%も下回った事で未曾有の干ばつに見舞われている。 過去70年で最悪の干ばつと言われており、北西部ロンバルディア州の川が干上がり川底から気減税2300年頃の遺跡が出現した。
またトウモロコシなどの穀物の7割が被害を受けており、トウモロコシと飼料の生産は45%減少し、米と小麦の収量は30%減少、果物の収量は15%減少し、養殖アサリの5分の1はポーデルタに流れる水不足のために壊滅した。さらに牛が極端な暑さによるストレスを受けた事によって、牛乳の生産も20%減少、オリーブやトマトなども影響を受けており農作物の国内総生産の30~45%に被害がおよんでいるという。 イタリア政府は5つの州で非常事態宣言を宣言、給水制限が行われバチカンやローマでは水の噴水が停止された。ラツィオ州当局は29日からローマで1日最長8時間、150万人を対象に給水制限を検討している。