■ マーケットハイライト：古紙輸入ライセンス交付
2018年1月30日
年が明け四半期ベース古紙輸入ライセンスの交付を受けた企業名が4回に分けて順次公表されたが、許可された数量は現在419.03万t。昨年1-3月の中国の古紙輸入実績777.343万トンに対し半分程度の数量となっている。交付された数量は年末に年明けの更新を見込んで買い付けされ、順次到着したアメリカ古紙の輸入に割り当てられた様子だ。不需要期も重なり日本の古紙引き合いは非常に弱い状況が続いている。予想に反してライセンス更新後も価格は継続して下落、3月末には四半期のライセンス更新も控えており旧正明けの価格同行は未だ不透明な状況となっている。
今回のライセンス数量の割り当ては企業別ではなく工場・輸入港別となっており、昨年重大な環境問題が発覚しペナルティーを受けた工場及び中小メーカーは未だライセンスの交付を受けていない状況となっている。さらに年末に船積みした雑誌古紙の中で品質問題からシップバックされたものもあるという噂もありライセンスが更新され始めている現在もなお古紙価格の回復という状況には至っていない。 5回目のライセンス交付の発表予定は未だ決まっておらず、今後追加で交付発表があるのか、また四半期更新が滞りなく行うことができるかが古紙価格の動向に影響を及ぼすと思われる。