■ 世界の段原紙増産情報
2021年1月27日
玖龍は中国広西省北海市に795万tの紙パルプ工場を建設する事を発表した。第一工期は190万tのパルプ、110万tの段原紙、120万tの食品用紙器、20万tのクラフト紙45万tの白ライナー55万tの印刷用紙となる。第二工期は55万tのパルプ、80万tの段原紙、120万tの食品紙器を製造する予定となっている。 また重慶市において50万tのパルプ工場の建設を発表。 30万tのSCPと20万tのBCTMP、原料は90%木材で10%が竹パルプ、及び山椒枝を使用する。竹と山椒は地元四川省の特産品で、廃材を利用し原料とする。最終的に190万tの製造を計画している。
Khoi Nguyen Paper 12万㌧の段原紙マシンを稼働させた。中国製の製紙マシンでマシン幅4000 mm、550m/分、坪量90-200g/㎡で中芯ライナー併抄マシンとなっており、12月20日にテスト抄紙を成功させた。ライナー7割、中芯を3割製造する予定。 同社はベトナムローカル資本の製紙企業であるアンビンペーパーの関連企業で2018年に設立された新興企業だ。
スペインの新聞メーカーであるPAPRESA社はレンテリア工場にOCC原質設備を導入し段ボール事業に参入する。 Voith社製で日産700t月産15,400tの処理能力があり21年末の稼働を計画している。製造した段原紙はアジアと欧州域内への輸出販売を計画している。 同社は1868年に創業を開始し、現在3台の新聞マシンを保有している。 PM4 1000m/分4000mm 9万t/年 、PM5 1200m/分5400mm 12万t/年、PM6 1500m/分5400mm 16.5万t/年で新聞需要の落ち込みから事業の多角化と経営の強化を図る。
チリの新聞メーカーであるBO Paperはコンセプシオ市にある新聞マシンを閉鎖する事を決定した。 同工場の生産能力は12万5,000tで2019年の生産量は9万5,000tだった。 同社はブラジルで3つの製紙工場を持っており、新聞、LWCの製造を行っている。 数年前より需要のあるBCTMPを製造開始するなど経営改善を図ったが効果がなかった。新型肺炎による需要の低下からマシンの閉鎖を決定し、地元メディアでは雇用喪失などニュースになっている。