■ インド貿易量急増 紙パルプ輸出量は16年比4倍に 輸入はロシアからの原燃料輸入がけん引
2022年6月8日
インド情報統計局(Directorate General of Commercial Intelligence and Statistics)の情報によるとインドの紙・板紙輸出量は21年に前年比80%増加し13,963万ルピーと過去最高を記録した事が明らかとなった。インドからの紙・板紙輸出量は年々増加傾向にあり、2016年の65.9万㌧から2021年は285.6万㌧と4倍もの数量に急激に増加した。 生産額ではコート紙と段ボール輸出量が倍増、非塗工紙が98%増、トイレット紙が75%、クラフト紙が35%の増加となった。 主な向け先は中国、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、バングラディッシュ、ベトナム、スリランカとなっている。 輸出量が急激に増加した理由には、インドの安い製造コストと、品質が向上し地域で広く認知されるようになった事が背景にある様だ。
また紙だけにとどまらず、石油製品などを含めた製品全般で輸出量が増加傾向にある。 今年4~5月の輸出額総量は21年同期の630憶㌦から770憶㌦へと22.3%増加した。商品別にみると非石油製品は8.13%、石油製品52.71%、電子製品41.46%及び繊維製品は22.94%の増加だった。また輸出量だけでなく、輸入量も増加している。4月の輸出量は前年同期比33.7%増の3兆609億ルピー、輸入は34.0%増の4兆5,926億ルピーだった。 特にロシアからの輸入が前年比2.3倍の1,013億ルピーと大幅増となり、石炭や石油などの鉱物性燃料や肥料などが輸入を押し上げている。