■ インド 経済成長とクラフト紙需要増加 次々と稼働するクラフトマシン
2022年1月8日
温度では食品用未晒しクラフト紙の需要が増加し、ローカル製紙企業によるクラフト紙マシンが次々と立ち上がっている。
Om Shivay Specialty Paper社は2021年10月グジャラート州に於いて日産100㌧の食品用未晒しクラフト紙マシンの稼働を開始した。マシン幅4000m、抄速400m/分で中国製とインド製のマシンを組み合わせて設計されて総投資額は4億INR。
同社のPiyush Travediディレクターは都市部への人口集中によって、農村部から都市部へ農産物や食料品を輸送する必要市江が高まり、それに伴って包装需要が拡大している。また都市部に於いても食品、飲料、消費財に対する包装需要も玉真理、特に食品や医療品に使用する包装材の安全基準も整備されつつあり、そういったニーズに答える必要がある。同マシンでは40~80gの食品用MG未晒しクラフト紙を生産している。オンラインショッピングの発達とインドの食生活習慣の変化により、リサイクル可能な素材で高い印刷適正や強度かつ、無臭である事が求められるようになった。製紙マシンだけではなく、排水処理施設を含めた設備投資が必要だ。としている。
Gloris Paper社は15日、グジャラート州に於いて耐水クラフト紙マシンの稼働を開始した。特殊紙の一種で家具や壁紙用途でラミネートされ装飾用途として使用される。家具などに使われるデコレーションペーパーは複層式で高い耐摩耗性と耐火性、美称性が要求される。インドでは建築、ファッションセクターの成長が著しく特殊紙需要が急拡大している。マシンは総投資額4~5億INR、抄紙幅3850mm、坪量100~180gのクラフト紙を日産170㌧生産する。また同社はじしゃでラミネートマシンを持っており、月間1200㌧(約30%)を自社使用し残りをインド国内で外販するとしている。
Eminent Paper社は21年7月、日産200㌧のクラフト紙マシンの稼働を開始した。同社はスラト州コンサバ市に本社を置き自動車、ヘルスケア、医薬品、化学品、繊維、食品など幅広い分野にクラフト紙を供給している。5億INRを投資し、沿岸部のグジャラート州及びインド中部に位置するMaharashtra regionにおいて生産を強化した。現在120~280gのクラフト紙を日産160㌧生産しており、工場の敷地面積は43万㎡あり、今後事業を拡大するに十分な面積があるとしている。