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東南アジア製紙メーカーの古紙在庫は過剰気味。インド紙製品に追加関税賦課

  ■ 東南アジア製紙メーカーの古紙在庫は過剰気味。インド紙製品に追加関税賦課

2018年1月28日

タイ、ベトナムの製紙メーカーの古紙在庫はかなり余剰となっている。新規契約は旧正月明けの船積みとのオファーが多く、某タイ大手製紙メーカーは4月着荷を希望している。旧正月の休転期間、中国という巨大市場を失った世界中の古紙が東南アジアに集中したこと、中国向けの原紙輸出が一服し製品販売が芳しくないこと等様々な要因が重なり全く売り契約が取れない状況となっている。ベトナム向けJOCC 価格はCIF HOCHIMIN $195-198(CY18/kg)のオファーは来ているが旧正月直前の今、L/C開設の期間を考慮した場合リスクとなる為成約には至っていない。

昨年のインド国内の州税撤廃から長距離物流が盛んになり、インドの製紙産業と紙の需要は堅調に伸びてきたが、国内製紙産業の保護と発展を目的にインド政府に対しASEAN内からの紙輸入に10%の基本関税を再度掛けることを要求している。インドの紙関連輸入関税はASEANとのFTAにより10%から徐々に撤廃され現在0%になっていた。

特にインドネシアからの輸入紙を念頭に置いている様だが、以前よりAPP社はインド市場に向けて通常の品質に満たなかった(印刷用紙及び家庭紙)損紙を市場価格とは乖離した安い価格で供給する等、投げ売り場として活用してきた。この安価なインドネシア品及びヨーロッパの不需要期に流れて来る原紙をけん制する事が目的ではないだろうか。

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