■ 世界の段原紙・パルプ増産情報
2022年1月24日
ロシア大手製紙企業のArkhangelsk Pulp and Paper Mill (APPM)社はアルハンゲリスク州ノヴォドヴィンスク市に於いて、新たに段ボール原紙マシンを導入する事を発表した。マシンの稼働は2024年の予定で、年間生産能力は40万㌧。
同マシンが稼働すると、APPM社の段原紙生産能力は100万㌧を超える。 同じくロシア製紙企業であるSelenginsky pulp and paper mill 社(SCCC)はシベリア地区ブリヤード共和国にある製紙工場に於いて20億ルーブルを投じ設備の更新を行う。設備の近代化によって生産能力は4万㌧増加し年産15万㌧となる。製紙工場があるカバンスキー区はバイカル湖の南に位置し、人口14000人の小さな地方市街でシベリア鉄道を通じ中国ともつながっている。
ベトナム製紙企業のHAPACOホールディングスはThai Nguyen市の工場に於いて年産15万㌧の段原紙マシン(PM7)を稼働させた。マシン幅4.8m、抄速500m/分で90-250g/平米の強化芯を製造し、商業販売は3月から開始する予定となっている。
山鷹国際は吉林省にある新工場でマシン幅7.3m、抄速1100m/分で70-170gの強化芯マシンの設置を開始した。稼働は2023年の予定で、年産は30万㌧規模。原料は地元回収古紙を使用予定としているが、同工場では年産10万㌧の藁パルプが建設中で同じく原料として利用される予定だ。山鷹国際は最終的に同吉林工場に於いて100万㌧の段原紙マシンと40万㌧の藁パルプ、60万㌧の晒しパルプマシンを建設する計画を発表している。