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段原紙増産

世界の段原紙・パルプ増産情報

  ■ 世界の段原紙・パルプ増産情報

2022年11月10日

インドネシア大手製紙企業の関連会社であるAPP中国は江蘇省にある工場に於いて、二機のコンテナボードマシンを増設する。総生産量は80万㌧で、マシン自体は昨年6月をもって閉鎖された同グループの寧波中華紙業(Ningbo Zhonghua Paper)にて稼働していたマシンを移設する。寧波中華紙業には本来、年産7万㌧のコートボールマシン1基及び27万㌧のアイボリーマシンが2機の合計3機が稼働しており、広西欽州市の工場へ移設される予定であった。しかし計画は中止され、コートボールマシンはJiangsu Bohui Paper(江苏博汇纸业)へ転売され、2機のアイボリーマシンがAPP社江蘇省の工場へ移設されることとなった。移設後はアイボリー及びカップ原紙、煙草外装紙を生産する予定で、2024年の稼働を予定している。現在江蘇工場は220万㌧の段原紙および、100万㌧の機械パルプ生産能力がある。

河南秋月工業は10月末河南省に於いて年産15万㌧の中芯マシンPM2の稼働を開始した。

マシン幅4.4m、抄紙速750mで60-160g/㎡の強化芯を中心に生産を行う。PM1は21年1月に稼働しており、年産15万㌧の中芯及びテストライナーの併抄マシンとなっている。

山东晨鸣纸业社は基幹工場である山東工場に於いて30万㌧のBSKパルプラインを増設する事を発表した。同工場では100万㌧のBHK及び42.5万㌧のCMPライン及び330万tの印刷用紙生産能力がある。同社は中国国内に於いてさらなる印刷用紙の増産計画を発表しており、湖北省に於いても16万㌧の上質紙マシンを近く稼働する。また浙江省に於いても特殊紙マシンの改造を予定してり、グループ内で需要の増加するパルプの自給率向上と昨今の外販パルプ価格の変動に対し、安定的な原料調達を促す目的としている。

山鷹国際社は10月16日東莞 肇慶市の工場に於いて年産50万㌧の段原紙マシン(PM53)を稼働させた。マシンはValmet社製、マシン幅9.3m、抄速1300m/分で強化芯及びテストライナーの併抄マシンとなっており、85~120gレンジと薄物を得意とする。同工場では5月に年産65万㌧のKライナーマシンPM52が稼働している。

また同社は安徽省宿州市の工場向けに2台の中芯マシンを発注した。2機の合計生産量は81.2万㌧規模となる見込み。マシン幅は9.3m、抄速1300mで坪量は50-120gレンジが生産可能となる。 マシンの稼働要諦は2024年を予定している。

インドSarwamanagal kraft Tech社はGiridh地域に於いてkraft linerマシンを稼働した。日産200tのマシンは古紙を原料とし、100~200g/平米のクラフト紙からライナーを生産する。

ベトナム、Minhan Paper はベトナム北部フンイエン省に於いて年産20万㌧の中芯マシンを導入し、段原紙市場へ参入する意向を発表した。同工場は首都ハノイより30kmの湿地帯で稼働は23年の中旬となる見込みだ。マシンは中国製でマシン幅5.3m、抄速800m、70|140gの強化芯を生産する

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